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こちらは 大阪児童言語研究会(大阪児言研)のホームページです。
ここでは 国語の教育法「一読総合法」について紹介しています。
国語で物語や説明文をどのように教えたらいいのかわからないとか、教えているがあまり楽しくないという悩みを抱えている人はいませんか?私も教師になってからしばらくはそんな状態が続いていました。でも、下記のように一読総合法に出会ってからは、そんな悩みがなくなり、楽しく授業ができるようになりました。
私と一読総合法との出会い
私が児言研に参加するきっかけの一つになったのは、大学の教育実習に行った時のある出来事だと思われます。そこは大学の附属小学校で、私は六年生の配属になりました。指導教官は国語が専門でした。ある日、私は国語の授業をすることになりました。内容は物語を意味段落に分けさせるというもので、前日に指導教官とどこで分けたらいいか打ち合わせをして授業に臨みました。ところが、授業で子どもたちから打ち合わせと違う意見が出され、私はそれでいいかと思い、打ち合わせと違う分け方にしてしまいました。ところが次の日指導教官が同じ授業を行い、苦労しながら意味段落の打ち合わせ通りに直してしまいました。私はそれを見ていて、指導教官に申し訳ない気持ちと子どもたちの考えを認めてもいいのではないかという気持ちで複雑でした。
そして、次の年から大阪に出てきて教師になるわけですが、わからないことだらけで悪戦苦闘の連続でした。私は、理科が専門でしたので、特に国語はどうやって教えたらいいのか、全くわかりませんでした。それで、読みの授業は私が今まで教えられたやり方、つまり三読法で子どもたちに指導していました。そのうち、このやり方で子どもたちは本当に楽しんで学習しているのだろうかという疑問がわいてきました。その疑問とは、通読すると子どもたちは結末がわかってしまうのに、その後で初めから順に精読するわけですが、そうすると物語を読む楽しみが半減してしまうのではないかということです。それで、時々精読を真ん中の方や終わりの方から行ったりしていました。
そんな時、たまたま職員図書の中に『一読総合法入門』という本があるのを見つけ、これを読んでこれはいいぞと思ったわけです。それは、その本の中に一読総合法は通読をしないで、題名読みから始めて最初から少しずつ読ませていくということが書いてありました。これは、私の疑問を見事に解決してくれるものでした。そのほかに、教師の考えを押しつけるのではなく、まず子どもたちに自分の考えたことを教材文やプリントに書き込ませ、それをもとに子どもたちと話し合いを行い、読みを深めていくということも書かれていて、私の考えにぴったり合ったやり方でした。それで、この本をもとに自分なりに一読総合法に取り組みました。この方法で授業すると子どもたちが自分の考えをどんどん書き込み、話し合いでは自分の考えを積極的に発表するので、国語の授業が楽しくなりました。
一読総合法について知りたい方は、毎月例会を行っています。(7月・12月・3月以外)ので気楽に参加してください。いっしょに教材分析をしたり、どのように授業を行ったらいいのかサポートしますよ。例会は守口市にあるサンマークス大日イオン側タワー2階パーティールーム204号室で行っています。
大阪児言研事務局 凪 逸策 |
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